RECAP : 日本 🆚 スペイン

[日本77 – 88 スペイン]
|要約・寸評|
ゲームの展開に自力の差を見せつけられたが、世界ランキング2位のスペイン相手に奮闘!POGはNBAでもDF能力を証明した”渡邊雄太”を選出!

カテゴリ:日本A代表
BOXOUT 101. 編集部
2021年07月26日

ランニングプレーから5アシストを演出した馬場を高評価!

【アンスポーツマンファール】
・日本=ギャビン・エドワーズ(15分)
【ファールドアウト】
・日本=なし スペイン=なし
【PLAYER OF THE GAME】
・渡邊 雄太(日本)

[オリンピック初戦]
日本 77-88 スペイン / 7月26日 / 埼玉スーパーアリーナ

[日本代表・総評]  :「B」

歴代最強と言われるメンバーの初陣は77-88で敗戦。19年W杯優勝のスペイン相手に戦い抜く姿勢を貫いた。#12 渡邊(雄)を中心に攻守にハッスル。交代で入ったメンバーも自分の仕事に徹し流れを繋ぐ。前半残り5分から#9ルビオにゲームを支配されて19-0のビッグランを作られたのが敗因になったが後半に巻き返して最後まで諦めないでプレーができたことは大きな一歩となった。


【個人評価・寸評】

 PLAYER OF THE GAME 
#12 渡邊 雄太 : 「A-」
SF/206cm (T.ラプターズ)

決して諦めない模範的な姿勢で試合に臨む日本の新キャプテン。積極的に攻守にプレー。ミスを恐れないドライブとチームを鼓舞するリバウンドとスティールで日本に最後まで諦めないで集中する意識を与えた。19p/8r/5s

 

#32 シェーファー・アヴィ幸樹 : 「C」
C/206cm (アイシン三河)

日本の課題のリバウンドとインサイドのDFのためオリンピック初戦に出場。相手のレベルの高さに対して戸惑ったものを、精一杯に身体を張りギャビンがベンチにいる時間帯に貢献した。

 

#23 ギャビン・エドワーズ : 「B-」
PF/206cm (千葉ジェッツ)

リバウンドで貢献する中、2Q中盤に相手にビッグランを許すキッカケになったアンスポを献上。後半は自分の仕事に徹しDFと連続3Pで良い繋ぎをした。

 

幾度も馬場のランニングプレーが流れを掴む助走になった。
#18 馬場 雄大 : 「B+」
SF/196cm (メルボルン ユナイテッド)

毎試合のごとくパスカットからのダンクと、日本を勢いづかすランニングプレーでスティールを量産。

 

#8 八村 塁 : 「B-」
SF/203cm (W.ウィザーズ)

得意のミッドレンジジャンパーも思うように打てず集中力を欠きリバウンドも積極性を失う。ガソル越しの豪快な左手のダンクで自らを鼓舞。途中にパスで作らずドリブルからの単発シュートが続いたが、パスで作ったターンの4Qは3Pも決まり11得点。合計20得点と苦しみながらも数字は残した。

 

#14 金丸 晃輔 : 「B+」
SG/192cm (島根スサノオマジック)

後半に出てきていきなり連続3pとFTで90秒弱で8得点!反撃の士気を高めた立役者。

 

#6 比江島 慎 : 「C」
SG/190cm (宇都宮ブレックス)

途中出場で約10分のプレー。ペイントタッチで攻撃に絡み、そこからのキックアウトで3pのチャンスを作った。


#24 田中 大貴 : 「C」
PG/192cm (アルバルク東京)

前半は特に#9ルビオのDFに相当なプレッシャーを感じていたようで、ボール運びとトップからのパスの展開に間をあけてしまった。大型PGのゲームメイクに期待したい。

 

# 9 ベンドラメ礼央 :  「C」
PG/183cm (サンロッカーズ渋谷)

田中に代わりリズム良くボールを運べた。運びからのパスの展開もスムーズにいき流れを作りかけた。もう少しプレータイムを与えて欲しかった選手の1人。

 

#2 富樫 勇樹 : 「B」
PG/167cm (千葉ジェッツ)

得意の3P、フローター、ハイレイアップと役割を果たした。代表戦でも富樫が積極的に攻める時間帯を期待したい。

 

#88 張本 天傑 : 出場なし
SF/198cm (名古屋Dドルフィンズ)

#34 渡邉 飛勇 :   出場なし
PF/206cm (琉球Gキングス)

 

フィリオ・ラマス (アルゼンチン)
ヘッドコーチ : 「B-」

ついにやってきたオリンピック初戦でスペイン相手に及第点といって良いベンチワーク。#9ルビオに20p/9a/0 toとゲームを支配され、かつての日本だったら悪い流れから巻き返しが困難だったが、#12渡邊(雄)と#18馬場を中心に最後まで諦めないチームになれたことが最も大事な成長になった。アウトサイドとリバウンドが改善し、世界の強豪相手にも競えることを証明した。ガード陣のベンチワークに少し工夫が必要かもしれないし、前回のW杯同様にオリンピックもPGのゲームメイクが大きなポイントとなりそうだ。

 

※PLAYER OF THE GAME =
ライターが選定するこの試合の最優秀選手。
※評価は最高「A」で「C」を及第点とし、「+&ー」刻みで「D」までの評価。

構成・文 ● BOXOUT 101. 編集部

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