Show me the money!

The Agent

 


スポーツ業界最大手のエージェンシーのSMIに勤め、数多くのアスリートをクライアントに持つ主人公のジェリー・マクガイア(トム・クルーズ)。選手の所属チームや移籍先の交渉で、いかに高額年俸や長期契約をディールするか、いかにビッグスポンサーやCMをまとめるかに数字に集中する毎日。

ある時、担当するアイスホッケー選手が大怪我をして選手生命を絶たれてしまう。その選手の幼い息子から怒号を浴びせられたジェリーは、数字が全てな会社のやり方に疑問を抱き純粋な気持ちをを取り戻す。
そして翌朝には夢と希望が溢れる提言書を作り上げる。
我々スポーツエージェントは、人々に夢と希望を与える選手たちの1番のサポーターとなるべきで、この仕事の本当の意義とは、クライアントの人生にお金だけではなく、親身に寄り添い心を配ることであるべきだ。

 

しかし、これによりクビになってしまう。

 

すぐに自分の意見に賛同してくれる仲間を求めるが、賛同者は幼い息子レイを抱えるシングルマザーのドロシーただ1人。ドロシーと独立したジェリーのクライアントは、落ち目のアメフト中堅選手のロッド(キューバ・グッディング・Jr)だけとなってしまう。

先が見えなくなったジェリーは、たった1人のクライアントのロッドのために奔走する。

ロッドは新たに誕生する家族のために、よりよい条件の年俸と長期契約を目的に来季からフリー・エージェントを選択する。ジェリーは過去の経験からケガによる選手生命が絶たれることを不安視するが、彼の意思と可能性を大切にする。しかしジェリーは、試合におけるロッドの姿勢を指摘し口論となって険悪の状況になってしまう。

そして迎えたロッドが所属するチームのプレーオフ出場決定戦。
張りつめている試合前の状況下にジェリーが現れる。
仲違いしたはずのジェリーが自分のために駆けつけてくれ、心を打たれたロッドの不安は吹き飛ぶ。

 

ロッドは自信に満ち溢れ試合に挑む。
しかし、好調のロッドのマークはしだいに厳しくなり、決勝打につながるロングパスをスーパータッチダウンするも激しいタックルで気を失ってしまう。
緊迫した空気の中、奇跡的に意識を取り戻し立ち上がる。
そしてチームは勝利。
瞬く間にロッドはスーパーヒーローとなった。

 

大一番での活躍が評価されたロッドは、望んでいたオファーで契約を獲得する。
改めて信念と気持ちを証明できたジェリーは本当に大事なことに気づく。

ドロシーと息子レイへの気持ち、クライアントのロッドとの友情、
その絆から得れることを表現するハートフルなヒューマンドラマ。

 

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