コーチを目指す僕のはじめての記事
皆さん、こんにちは!初めまして。
早稲田大学バスケットボール男子部学生コーチの森一史です。
今回、ご縁あって「戦術論を自由に表現する」というお話を頂きましたので、筆を執っています。
◆自己紹介
僕は現在、早稲田大学スポーツ科学部に在学し、大学の男子バスケットボール部に学生コーチとして所属しています。将来的はバスケットボールのコーチとして生きていこうと考えており、学びの毎日を送っています。
この2021年シーズンは、4年生になる僕たちの代にとってのラストシーズン。昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で、なかなか試合が出来ませんでした。今年がどう推移していくのかは読めませんが、「最後の大会の最後の試合を笑って終えられたら良いな」と思っています。
「こんな感じで書いてて大丈夫なのか⁉」という不安を抱えたまま、この記事も300字超に到達しました。
そろそろの今回のテーマに入っていきたいと思います。
◆戦術について
「自分の戦術論」を表現するわけですが、改めて考えてみると「自分の戦術論って何だ?」と考え込んでしまいます。そこで、言葉の定義という角度から攻めてみたいと思います。
大学でのコーチングの授業を振り返ると、ザックリとした内容は以下のように纏められます。
・戦術(Tactics)…「配置や編成の術」を意味するギリシャ語が由来。日々の練習・試合に反映され、主導権を握る(相手に握らせない)為のカギ。
・戦略(Strategy)…戦術選択を行う為に、チームとして構築されている必要があるもの(構築の為には、自己分析が必須)。
恥ずかしながら、当時の教科書を引っ張って確認するまでこの両者の違いは頭から抜け落ちていました。
例えるならば、「自分たちはサイズやフィジカル面で相手に劣るが、全選手がスピードとシュート力を武器にしている(自己分析)。よって、機動力を活かした激しいプレッシャーディフェンスから、ガンガン速攻を出し、セットオフェンスでもコートを広く使って流動的に攻めたい(戦略)。その手段として、フルコートマンツーマン/ゾーンプレス、ファストブレイクにおける決め事の整理、モーション系のオフェンスが採用される(戦術)」といった形でしょうか。
◆昨年の経験から
「自己分析→戦略の検討・決定→戦術の採用」という流れでチームの方向性が決まっていくことが理解できました。これについて、僕が昨年強烈に痛感したことを書きます。
それは「戦術の浸透には、時間を要する」ということ。
なんとも当たり前過ぎて、新鮮味に欠ける言葉な気がします。しかし、コロナの影響で、チーム作りが大きな軌道修正を強いられた2020年シーズン。当時感じていたのは、正に「時間が無さすぎる!」という焦りでした。
ヘッドコーチの下、僕たちコーチングスタッフは「自己分析→戦略の検討・決定→戦術の採用」の流れは終えていたものの、いざチーム練習というタイミングで自粛期間に。前年からオフェンス・ディフェンス共に大きく変えていた為、浸透に時間がかかるのは当然ですが、大会は待ってくれません。通年の達成度としては、振り返ってみて決して満足いくものではありませんでした。
色々な仕掛けやアプローチを試みましたが、とっても難しかったです。具体的な事柄を書くとキリが無いのですが、とにかく時間が取れなさすぎました。
コーチングスタッフが取り組みにより工夫を凝らすべきだったのですが、今回言いたいのは「時間、とても必要」という部分なので触れずに進みます……。
時間があれば絶対上手くいくとは断言できませんが、チームビルディングにおいて時間が非常に大切な要素であることはこの経験からハッキリと断言できます。
(NCAAではチーム練習が可能な期間が決められており、更に試合をやりながらチームとして成長していくそうです。4カ月強かけて試合をこなし、成長し、マーチマッドネスを迎える。色々思うことはありますが、2020年のことを思うと、4カ月強試合出来るのは羨ましいです)
あとがき
僕は、アスリートが書いたnoteやコーチが書いたブログを読むのが好きです。理由は明快、非常に勉強になるからです。
まさか自分が発信者側に回る日が来るとは思いませんでしたし、ましてやこの記事が誰かの役に立てるのかは未知数です。
ただ今回は「自分が好きなように書く」を1つの軸にして書きました。
フォーマルに書くか、カジュアルに書くか。悩んで悩みっぱなしのままここまで来てしまいました笑
将来この記事を読んで、「なんてヘタな文章なんだ」と自分で自分を笑う日が来るかもしれませんが、それはそれで良しとします。成長した証です笑
それでは、今回はこの辺りで失礼します!