[日本96 – 61 イラン]
|要約・寸評|
イランはチームの大黒柱のハダディが欠場。
ホーバスジャパンは金近が20pの鮮烈デビューで35点差の快勝!!
POGは大学生ながら国際レベルを証明した
”金近 廉”を選出!
カテゴリー:日本A代表
BOXOUT 101. 編集部
2023年02月23日
積極的なシュートから6本の3Pを含む20pを叩き出した金近を高評価!
【アンスポーツマンファール】
・日本=#71 井上宗一郎
【ファールドアウト】
・日本=なし イラン=なし
【PLAYER OF THE GAME】
・#16 金近 廉(日本)
[W杯 Windows 6 Group F]
日本 96-61 イラン / 2月23日 / 高崎アリーナ
[日本代表・総評] :「B+」
W杯が終わる頃に、もしかして歴代最強と言われるかもしれないメンバーの今年最初の試合は96-61で快勝。23年自国開催のW杯に向けて自分たちのスタイルを体現する姿勢を見せた。この日途中出場ながらFG100%の#33 河村を中心に攻守にハッスル。交代で入ったメンバーも自分の仕事に徹し自分たちのスタイルを構築する。そして、A代表デビュー戦ながら3P6本を含む20点を叩き出した金近廉がチームに勢いをもたらし最後まで主導権を握らせない好ゲームとなった。
【個人評価・寸評】
PLAYER OF THE GAME
#16 金近 廉 : 「A-」
SF/196cm (東海大学 2年生)
20p/2r/1a
鮮烈のA代表デビューとなったW杯Windows 6 対イラン戦。
積極的に3Pを狙い、終わってみれば6本の3Pを沈め合計20pと大活躍。
積極的なシュートアテンプトとチームを鼓舞するリバウンドシュートで日本に新しい力を与えた。
#24 ジョシュ・ホーキンソン : 「A」
C/PF/208cm (信州ブレイブウォリアーズ)
23年2月に日本国籍を取得。
日本の課題のサイズとインサイドに加え、3Pや展開の起点になるなど如何なく力を発揮した初出場のW杯グループリーグ。
日本の3Pが好調だったのもホーキンソンの存在が大きかった。
W杯では歴代最高の帰化選手として期待せずにいられない。
#23 渡邉 飛勇: 「C+」
C/207cm (琉球ゴールデンキングス)
リバウンドで貢献する中、インサイドでも力強いプレーとダンクで貢献。
今後は短いプレーイングタイムの中でもDF面もインパクトあるプレーを期待したい。
#71 井上 宗一郎: 「A-」
PF/201cm (サンロッカーズ渋谷)
インサイドで身体を張るDFで貢献する中、柔らかいタッチから3Pを2本沈める。
3Pとインサイドで強度の高いハッスルができる貴重な選手。
#43 永吉 祐也: 「C」
PF/198cm (ライジングゼファー福岡)
アンダー世代から代表に貢献する永吉。約13分と限られた時間で自身の役割を理解し、
求められているプレーを遂行した。
強靭なフィジカルを生かして仲間に安心感を与えられる存在。
#91 吉井 裕鷹 : 「B-」
SF/196cm (アルバルク東京)
外角のシュートに定評があるも、この日の点数は伸びず。
しかしながら、+/- は15
そして19分以上のプレーングタイムが表すように指揮官の信頼も厚い。
鮮烈のA代表デビュー。6本の3Pを沈め、河村とともに日本の新時代を感じさせた。
#16 金近 廉 : 「A-」
SF/196cm (東海大学 2年生)
日本を勢いづかす3Pを量産し、まだ大学2年生とは思えないA代表デビューを果たした。
サイズがあり3Pが上手い待望の選手がまた一人現れた。
#19 西田 優大 : 「C+」
SG/190cm (シーホース三河)
いまや代表常連組となった西田。
この日は代表初招集組と連携をはかるかのように周りを生かすプレーに務めた。
#6 比江島 慎 : 「C-」
SG/190cm (宇都宮ブレックス)
スターター出場で約8分のプレー。
かつてのアジア相手ではニッポンのエース格を務めた比江島。
本戦は接戦時の比江島タイムに期待したい。
#17 須田 侑太郎 : 「C+」
SG/190cm (名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
約16分で1/5の3P。すでにホーバスHCのバスケットにフィットしている選手。
チーム唯一のムービングシューターとして相手DFのスペースを広げた。
# 45 テーブス海 : 「B」
PG/188cm (滋賀レイクス)
途中出場から15点とハイパフォーマンス。
イラン相手にもダイナミックなドライブを発揮。力強いボールプッシュをもっと出していきたい。
# 3 河村 勇輝 : 「A」
PG/172cm (横浜ビー・コルセアーズ)
FG%100%の15点と4astの圧巻のパフォーマンス。
さらに河村がゲームに入ると周りのレベルが一段引き上がるようだ。
海外組との合流が待ち遠しい。
#2 富樫 勇樹 : 「C」
PG/167cm (千葉ジェッツ)
得意の3P、サークルアンダーのプレーに加えキャプテンの役割を果たした。
代表戦でも富樫が積極的に攻める時間帯を期待したい。
トム・ホーバス (USA)
ヘッドコーチ : 「B+」
今年最初の代表戦。
アジアのレジェンド、インサイドのハダディを欠いたとはいえ、イラン相手に35点差という予想外の展開で勝利したホーバスジャパン。#16 金近の鮮烈デビュー。#33 河村のゲームクエスト。歴代の帰化選手で最高クラスの#24 ジョシュ・ホーキンソン。ここに海外組が加わるとなるとW杯に向けてかつてないほどの期待感を感じさせるゲームだった。
全員が3Pを求められるなか、ペイントタッチからの3Pがどこまで遂行できるかがキーとなる。
そして、あと一人3P職人が出てきてほしいところだ。
※PLAYER OF THE GAME =
ライターが選定するこの試合の最優秀選手。
※評価は最高「A」で「C」を及第点とし、「+&ー」刻みで「D」までの評価。
構成・文 ● BOXOUT 101. 編集部