いぬかい鍼灸指圧院 #3
【怪我の予防】
バスケットボールで起こる怪我は練習よりも試合での発生率が高く、足関節(足首)捻挫や疲労骨折、アキレス腱炎、膝関節の靭帯損傷、半月板損傷、ジャンパー膝、腰痛などの下肢の怪我が多いとされています。特に中学生・高校生以上では足関節・膝関節の怪我が多く、中でも女子選手の膝の怪我の発生頻度が高いため、その予防が重要視されています。私もバスケットボールをやっており高校生の時に足関節の捻挫を経験しています。
バスケットボールの怪我を予防するためには、トリプルスレット(ドリブル、パス、シュートの動作に無駄なく移行できる体勢のこと)と呼ばれる構えの姿勢をとれること、バランスを崩すことなく安定したストップができることが重要なポイントとなります。
バスケットボールは接触が多く、怪我が起こりやすい競技と言えますが、必要な筋肉を強化し、無駄のない身体の使い方を身につけることで怪我の発生を最小限に抑えることができます。身体の土台作りをしっかり行い、怪我の予防に努めましょう!
【足関節捻挫】
バスケットボールでは、外側の靭帯を痛めるパターンが圧倒的に多く、ジャンプ着地や方向転換、急激なストップ動作などで引き起こされます。捻挫をしたあとに無理にプレーを続けたり、軽い捻挫を何度も繰り返すようになると、慢性的な痛みが続いたり、足首が硬くなり曲がりにくくなることもあります。
【前十字靭帯損傷】
前十字靭帯損傷は、誰かとぶつかったり、足が絡んだりして膝に直接力が加わって起こる場合と誰とも接触もなく起こる場合に分けられます。女子の発生頻度が高く、ほとんどが非接触型損傷です。危険な動作は、片足でのストップ動作や方向転換、ジャンプ時にバランスを崩し片足での着地などです。
【腰痛】
バスケットボールにおける腰痛の多くはレントゲンなどで骨や関節に異常が見つからない筋筋膜性腰痛です。前屈したときに床に手がつかない場合や、股関節が曲がらずに背中が曲がってしまう場合は注意が必要です。構えの姿勢(パワーポジション)で、股関節が十分に曲がらずに踵に重心がかかる場合や猫背や胸郭の動きが悪い場合は、腰や背中、ハムストリングスなどに負担をかけることになります。フォームの修正と合わせて、体幹の筋力強化と股関節周囲やハムストリングスのストレッチも行いましょう。