いぬかい鍼灸指圧院です。#1
【オスグット】
オスグットシュラッター病は聞いたことはありますか?
成長期に特有の怪我で、10~15歳の成長期の子供が、
繰り返しのジャンプや走ることボールを蹴るスポーツをやり過ぎることによって、
すねの骨が大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)に引っ張られて骨が剥離することで起こります。
症状として膝のお皿の下の骨が徐々に突出してきて痛みが出ます。
赤く腫れたり、熱を持ったりします。初期の状態なら、運動をしばらく控えるだけで治りますが、
症状が進むと一定期間は患部の安静が必要になります。
リハビリでは、
「その引っ張っている筋肉を緩めること」
「ひっぱりの原因となりやすい、太ももの裏側の筋肉の硬さをとること」
「太ももの表と裏の筋力のバランスを改善すること」を目的とし行います。
大腿四頭筋のストレッチ
① うつ伏せで寝る。
膝下に痛みのない範囲で自分の力で膝を曲げる。
曲げきった所で15秒〜20秒止める。3回ほど行う。
② ①の方法では全く痛くない場合、
自分の力で曲げた所から足をつかみ膝下に痛みが無い範囲でかかとをお尻に引き寄せる。15秒〜20秒止める。
3回ほど行う。
ハムストリングスのストレッチ
あお向けで寝る。
膝に近い太ももの裏を両手で抱える。
そのまま膝を自分の力で伸ばす。
痛みがなく、ももの裏にひっぱられている感じがある程度のところで15〜20秒止める。
3回ほど行う。
ハムストリングスの筋力訓練
うつぶせで寝る。
運動する側の足を伸ばしたまま上げ下げをする。
10cmほど浮いていれば十分効果があります。
上げすぎに注意する。
10回を1セットとして3セットほど行う。
オスグットの症状は筋肉が骨を引っ張ることで起きているので
原因となっている筋肉に適切な処置
(ストレッチ・マッサージ・鍼灸治療など)
をすれば、短期間で回復が期待できます。
痛みがない=筋肉が緩んだ状態が自分にとって当たり前に
していくことで痛みが解消されていきます。
上記のセルフケアはオスグットの予防効果にも繋がるのでしっかり行い、
予防をしましょう。